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【学校長ブログ】わかりあえないことから

  8月末からの「まん延防止等重点措置」が今日までで明日解除になりますが、引き続き感染防止対策をとりながら日々を過ごしていきたいと思います。
   9月最後の読書はこれ。『わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か』(平田オリザ著)
 昨年から対面でのコミュニケーションの機会がぐっと減っています。コミュニケーション能力が低下するのではないかと危惧する声もよく聞きます。コミュニケーション能力とは何なのでしょう。私自身、口下手や言葉足らずで残念な思いをすることが度々あります。確かに語彙が豊富で的確に表現することが出きたら伝わりやすいでしょう。しかし、口下手も実は個性で、ダンスで表現をするのが得意な人もいるし、絵を描くことが得意な人もいます。私がダンスなんてとてもとてもですが。コミュニケーションの方法も多様になってきていて、それが自由に表現できるようになってきているのかもしれません。
 「心からわかりあえないんだよ、すぐには」「心からわかりあえないんだよ、初めからは」 この言葉に、そうだよなと思いました。しかし、わからないから放っておいていいということではありません。わかりあえない者同士が、なんとか共有できるものを見つけていく。それが異文化を理解していくということとも言えるのではないかな。世界で起こっている様々な問題に対しても実は、そうして心を寄せ、助け合い、祈り合っているのでしょう。著者はこれからの子どもたちに必要な力は「バラバラな人間が、価値観はバラバラなままで、どうにかうまくやっていく能力」「協調性から社交性へ」と述べています。日本人には特にそうかもしれません。

今日は中高とも中間テスト中。午後、職員室前の廊下では集中して勉強する生徒たち。教員は研修会。私は、新館、プール館のトイレの洋式化の工事の最終確認に。明日、備品の設置などが終わったら新しいトイレ使用可能です。ピカピカのトイレです。


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