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純心の心~聖名から純心へ受け継がれる心~

12月8日、鹿児島純心女子学園は今年で創立88周年を迎えました。

純心では創立者江角ヤス先生のお言葉から、受け継がれる精神を改めて気付く貴重な時間になっています。
例年でしたら、創立ミサを行い、学園創立をお祝いするのですが、今年は新型コロナウイルス感染症予防から奉仕作業(清拭縫い)、理事長先生のお話を聞く貴重な機会となりました。また、理事長先生のお話や“純心の心“に触れ、「創作漢字」を製作しました。

ここで純心創立の経緯をお話したいと思います。

本学園の前身は1933年創立のカナダ人シスターによる「聖名高等女学校」で、当時の戦況悪化と共に経営が困難となったものを純心聖母会が1940年に引き継ぎ、制服もそのままに現在に至ります。カナダ人シスターは純心のシスターに会う事も出来ないまま慌ただしく帰国されました。しかしその後、長崎から純心のシスターが家財道具とともに鹿児島に到着した時、そこに残されたものは聖堂に飾られた花、整然と並べられた食器・道具類、きれいにアイロンがかけられたトイレの手ぬぐいなどの、質素な中にも祈りと共に整えられた品々でした。この時の様子を純心の創立者で学園の初代理事長シスター江角ヤス先生は「高貴な芳香に包まれた思いがしました」と表現し、ご自身も生涯そのような生き方を実践されました。カナダのシスター方の心を純心の宝、精神にしようと江角ヤス先生は心に決め、今日まで純心は引き継がれています。

理事長先生は学園の創立者江角ヤス先生の錬成会でのお言葉『神様が私たちにお与えになった土地に、ちょっとだけ私たちの手を加えることで、ホームから散歩に来られる方々のために、土を耕し、種を植え、立派に花を咲かせましょう』から、江角ヤス先生が植物に興味を持った探究心と11月7日付の南日本新聞の『ひろば』の記事から、受け継がれる純心の心、学園標語『いやなことはわたくしがよろこんで』が意味するものが自分を成長させてくれること、それは小さな積み重ねから始められるということをお話してくださいました。

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理事長先生のお話の後は、清拭縫い。この縫った清拭は老人ホームに送られます。

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清拭縫いの後は、創作漢字。みんな一生懸命創作漢字を創っていました。創造力の豊かさにびっくり。完成は12月22日。完成が楽しみです。

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