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なぜ勉強をするの?

高校1年生は1年の振り返りとして、黙想会を行いました。講話をしてくださったのは、長崎南山中学・高等学校の校長先生でもいらっしゃる西経一神父様です。

オンラインでの講話だったので、神父様のお話に団扇を振って反応しました。

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黙想会のお話は大きく2つ。

1つ目は物事には背景がある。その背景をしっかり理解することが大切。その背景をみるために勉強をするということ。

2つ目はあなたは今までもこれからも世界中を探してもいない唯一無二の存在であるということ。

神父様のお話の中から1つ。神父様の今まで持った生徒が書いたお手紙を紹介してくれました。

僕のうちは母子家庭です。お母さんは朝早く毎日お仕事に行きます。
朝起きて、居間にいくと、毎朝、温かいご飯と500円が準備してあります。
サッカーの遠征に出かける朝は違っていました。そこには、500円玉ではなく、弁当が作っておいてありました。書置きがしてあって、「お前の好きなとんかつです。試合頑張りなさい。」と。僕はお弁当をタオルにくるんでバッグの一番上におきました。
お昼、そのとんかつを食べようとしてら、トンビが来てとんかつを持って行きました。トンビにとってはただの餌なのかもしれないけど、僕にとっては母が僕のために作ってくれたお弁当だったのです。トンビには見えないけど、僕には母の愛情と苦労が見えるのです。

お手紙を紹介してくださった後、神父様がひとこと。

『人間は背景をみる力を持っています。読解力とはそういうことを言うんです。』

本当に人間として大切なことを、改めて気づかされた時間になりました。

貴重なお話、ありがとうございました。

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