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探究活動~3年間を振り返って~

高校3年生が中学2年生へお話をしてくれました。

純心高校でどのような探究活動が行われているかご存じですか?探究活動とは自分の興味や関心に基づいて、社会や自然の中にある課題を見つけ、その解決策を考え、実践することを通して、自分の力を伸ばす活動です。純心では様々な探究活動が行われています。例えば、企業から出されたミッションにグループで取り組む企業探究やPBL(課題解決型学習)キャンプ、個人で自分のテーマに沿って調べる個人探究などがあります。私はこれらの探究活動に参加することで、たくさんのことを学びました。

その中でも、私にとって最も印象的だったのは、高校2年生のときに行ったマイプロジェクトという探究活動です。マイプロジェクトとは自分の身の回りの課題や関心をテーマにプロジェクトを立ち上げ、実際にアクションを起こし、実行する探究活動です。私はマイプロジェクトのテーマとして、「産後うつ」という問題に取り組むことにしました。

「産後うつ」とは出産時に起こるうつ病の一種で、お母さんの10人に1人がなるといわれており、出産後1年未満で死亡した女性の多くが産後うつ等による自殺が原因だという新聞記事を目にしました。

私は産後うつの現状を知り、これらに悩み苦しむ女性を一人でも多く減らしたいと考え、プロジェクトを立ち上げました。そこで私は妊娠から出産、子育てに関する情報を少しでも多く、かつ早いうちから提供することが産後うつの女性を減らすことにつながると考えました。市役所の母子保険課の方々や病院、助産院と連携をとり、妊娠から出産、子育てに関する情報を発信するパンフレット作成を行いました。

私はこのマイプロジェクトを通して、自分の変化にも気付きました。この活動をする前は、発表をしたり、自分の意見を伝えることが苦手でした。しかし、この活動を通して自分の興味や関心に基づいて、課題を見つけ、解決策をグループで何度も考えていく中で、追求し、実行することの楽しさや社会的な問題に取り組む意義を相手に分かりやすく発表する力や自分の思いやアイデアを積極的に伝える力などを学び、成長することができました。私はこの活動を通してたくさんの方々と関わる中で、助産師という仕事に魅力を感じ、看護学部に進学することを決めました。助産師という仕事の強みは出産する前からお母さんと関わることができることだと思うので、母子を取り巻く環境を観察して産後うつや虐待を減らし、育児の楽しさを一人でも多くの方に伝えていきたいと考えています。

私は3年間選抜コースの仲間とともに探究活動に参加できたことに感謝しています、探究活動で様々なことを吸収し、成長できたこの経験を糧にこれからの大学生活でも生かしていきたいと思います。

高校3年間の活動はこれからの大学入試で大切になってきます。自分が胸を張って高校生活での頑張りを伝えることができるような探究活動を純心高校で経験してほしいです。

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